オテル ドゥ 四季:2階の水庭から鮨割烹「椿庭」の個室を見る。水庭には水中照明が配置されており、微妙な水の動きが幻想的に映る。

オテル ドゥ 四季

「オテル ドゥ 四季」は久留米市の繁華街から徒歩5分ほどのやや閑静な場所に位置する、4階建ての複合飲食店ビルである。ファサードに採用したのは合成木材の格子スクリーンと黒の鉄板。水庭を囲むこの合成木材の格子スクリーンは、内と外の境界をあいまいにし、光や風音を攪拌し濾過する。水庭を囲んで2階に鮨割烹、3階に鉄板焼、4階にラウンジバーを配した。格子スクリーンには水中照明によって水庭の揺らぎが映り込み、どのフロアにいても吹抜を介して、波紋や水音を感じることができるように意図した。一方、孟宗竹を配したアプローチからは格子スクリーン自体が淡く揺らいで発光しているかのように見える。

用途:複合飲食店ビル / 構造:S造 / 階数:地上4階 / 敷地面積:391㎡ / 延床面積:777㎡
所在地:福岡県久留米市 / 竣工:2005年 / Photo:Hiroyuki Kawano

掲載:月刊商店建築2006年8月号

   日経アーキテクチュア「商空間デザイン」2006年6月号

オテル ドゥ 四季:孟宗竹を配したアプローチ。格子スクリーンに水の波紋がゆらゆらと映り、幻想的な外観となる。
オテル ドゥ 四季:エントランスを見る。
オテル ドゥ 四季:2階鮨割烹「椿庭」カウンター席。
オテル ドゥ 四季:2階鮨割烹「椿庭」の座敷より水盤を見る。
オテル ドゥ 四季:吹抜を見下ろす
オテル ドゥ 四季:3階鉄板焼「たゆら」カウンター席。カウンター奥には天井からの水を落とした水盤を設置。
オテル ドゥ 四季:3階のテラスから鉄板焼「たゆら」カウンター席を見る。開口部は、天気がよいときはフルオープンにできる。
オテル ドゥ 四季:4階のテラスから内側のラウンジバーを見る。開口部は、天気がよいときはフルオープンにできる。
オテル ドゥ 四季:4階ラウンジバー「間」。
オテル ドゥ 四季:4階ラウンジバー「間」。外部建具フルハイトサッシを格納しオープンエアにする。
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